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クリニック開業後の院内業務効率化の始め方|医療DXツールの活用ポイントと導入のコツ

オンライン資格確認や電子処方箋など、新たな仕組みの登場により、医療機関の業務はますます複雑化してきています。また、医療機関の運営にはサービス業としての側面もあり、患者満足度を向上させるために付帯サービスを導入することで、既存業務の煩雑化も一層顕著になっています。
とはいえ、人材不足が深刻化・慢性化している状況は他業界と同様ですので、医療業界でも業務の効率化は重要事項となっています。最小限のスタッフ人数で最大限のパフォーマンスを発揮するために、今回の記事では、医療機関業務において何をどのように効率化すべきかについて解説します。

この記事のポイント

限られた人員でも質の高い医療を提供するために、医療機関における業務効率化は不可欠です。
今回は、具体的な業務を例に効率化の考え方と手法を解説します。

何を効率化する?

リソースが限られている以上、何にでもやみくもに取り組むことは得策ではありません。
効率化への第一歩としては、自院課題の絞り込みから始めることをお勧めします。
業務ごとの「現在の姿(As is)」と「理想の姿(To be)」を整理し、ギャップ(差)を課題と捉え、そのギャップが大きいものから対応していくと効果的です。


次に、絞り込んだ課題に対して、どのようなアプローチが解決に向いているかを検討し、実施します。その際も手あたり次第に検討するのではなく、根本原因が何なのかの仮説を立て、アプローチ手法を見極めることが重要です。
アプローチ手法の例題として、医院運営において日常発生頻度の高い2つの業務、『発注業務』および『問診業務』の効率化の一例を説明していきます。

発注業務の効率化

医療機関を運営する以上、医薬品や消耗材料は日々消費されていくため、医薬品卸への発注作業はほぼ毎日発生します。
しかしながら、発注方法は古典的な場合が多く、営業マン訪問時の口頭伝達、電話、FAXなどが現役手法として稼働しており、手間がかかるだけなくヒューマンエラーの温床になっています。
この手法に紐づく課題を解決する手法としては、『発注システム』の活用が挙げられます。
発注システムは各医薬品卸が提供しているもので、導入することでミス防止だけでなく、発注管理や履歴の確認など、業務の透明性向上にも繋がります。

発注システムの一例

忙しい現場の負担を軽減する、医療現場に最適な発注ツール

医療情報・医薬品の発注などのalf-web

問診業務の効率化

日常業務においてほぼ必ず発生する問診業務も、効率化のパフォーマンスがよい分野です。こちらも旧態依然とした運用がほとんどであり、紙の問診票に患者が記載した内容を電子カルテへ手入力するようなオペレーションが多く見受けられます。この運用もヒューマンエラーの温床であると同時に、業務時間の増幅にも繋がっています。また、患者の症例ごとに異なったフォーマットを都度用意するのも業務効率化の観点から鑑みると非効率的です。これらの課題を解決する手法の一つとして、『Web問診システム』や『AI問診システム』の導入が挙げられます。

Web問診システム・AI問診システムの一例

AI問診「今日の問診票」は、問診業務を効率化し、医療の質と現場の生産性を同時に高めるツールです。

AI問診システム 今日の問診票

効率化手法検討時の注意点

昨今はDXがバズワードとなっており、課題解決のための万能薬のごとく謳われていたりもします。しかしながら、DXはあくまでも解決『手法』のひとつでしかなく、課題内容によってはアナログな手法のほうが適している場合もあります。また、『デジタルツールの導入』は、それだけで課題を解決した気になりやすいため、課題に適した手法を吟味し、DXそのものが目的に置き換わってしまうことがないように注意しましょう。

まとめ

ティーエスアルフレッサでは、医療機関の課題を深掘りし、業務効率化にお役立ていただけるソリューション、ツール、手法などのご紹介も行っております。
ご用命がございましたら、お気軽にお申し付けくださいませ。

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