この記事のポイント
はじめに(全体傾向)
全体的な傾向としては、『省力化・効率化』の観点で、導入備品を選択されるケースが増えております。以下は、各分野におけるトレンドの具体的な例です。
電子カルテ
従来は、院内にサーバーを置いてシステムを構築する『オンプレミス型』が主流でしたが、インターネット上でシステムを利用する『クラウド型』が人気の傾向です。
どちらの形式もそれぞれにメリットがありますが、クラウド型は導入コストが比較的安価なうえに、インターネットさえ繋がれば、ある程度場所を問わず利用できる点が一番のメリットといえるでしょう。
但し、『クラウド利用料』のように、オンプレミス型にはないランニングコストがかかるケースもありますので、金額で比較検討をする際には注意が必要です。
レジ
コロナ渦を経て、クリニックでもセルフレジの導入が進んできました。
セルフレジの導入は違算トラブルを防止し、従業員の残業時間抑制に繋がるメリットがあります。また、患者様からのキャッシュレス決済に対する要望も強くなってきているため、製品によってはそれらにも併せて対応することができるというのも嬉しいポイントです。
しかしながら、導入コストが嵩むことがネックなため、クレジットやQR等の決済端末のみを単品で導入されるケースも出てきています。但し、キャッシュレスの決済には都度手数料が発生するケースが多いため、導入をご検討される際にはどの決済方法に対応するかを吟味することが肝要です。
予約関連のシステム
予約関連のシステムも目覚ましい発展を見せている分野の一つです。
単なる診療の予約を行う従来機能だけでなく、LINEと連携して患者様へご案内を送る機能や、事前にオンラインで問診を取り、電子カルテと連携する機能等も登場しています。
これらの機能は、患者様の利便性向上だけでなく、院内の業務効率化、待ち時間短縮にも繋がってきます。
検査機器
検査機器においても、AI等のデジタル技術が活用されたものが登場しています。
AIと医療の親和性は高く、画像診断や病名診断等、先生方の診断サポートに活用されています。例えば画像診断の分野では、人の目では見つけることが難しいような微小な病変も、AIであれば学習データを基に発見できる可能性があります。
また、結果が出るまでの所要時間も人間より早いケースが多いため、検査の回転スピード迅速化にも繋がるというメリットもあります。
待合備品(患者さま向けのサービス)
医療機器や周辺機器だけでなく、待合室の環境もトレンドが変化しています。
例えば、従来はお待ちいただく患者様用に雑誌や本を置くことが主流でしたが、デジタルサイネージに置き換わってきています。デジタルサイネージでは、ご自身の専門領域に関する啓蒙資料を流したり、医院からのご案内等を掲載されるケースが多い印象です。
その他、待ち時間にスマートフォンやタブレット端末を操作される患者様も多いため、患者様向けのサービスとしてフリーWi-Fiを設置する医療機関も増えてきました。
クリニックの導入備品についてもお気軽にご相談ください
社会全体で見れば、医療業界はまだまだデジタル化が進んでいない業界とされています。しかしながら、裏を返せば伸びしろがある業界であるということであり、他院に先んじて導入することにより差別化を図ることができます。
当社では最新のトレンドや、将来的な業界の方向性等を踏まえながら、導入備品の選定アドバイスも行っております。
新規ご開業をご検討中の先生方も、既存医院の運営見直しを検討中の先生方も、備品導入でお悩みがありましたら、お気軽にお申し付けくださいませ。