開業医への転身に伴い、先生方を取り巻く環境は大きく変化します。
その中でも特に顕著な変化が『情報量の低下』です。勤務医時代と比較すると、医局とのつながりが希薄になりがちであり、コロナ禍以降はMRなどからの直接的な情報入手の機会も減少しています。
しかし、医療の質の向上やスムーズな地域連携のためには、常に最新の情報を収集し続けることが重要です。そのため、現代の開業医は受け身で情報を待つのではなく、自ら積極的に情報を取りに行く必要があるといえるでしょう。
今回は、開業後にどのように情報収集を行うかについて解説します。
この記事のポイント
円滑な医院経営のためには、開業後も定期的な情報収集が欠かせません。
今回は『医業』に関する分野に絞って解説します。
どんな情報が必要?
『医業』という分野で考えると、大きく以下の2種類の情報が必要となります。
医療情報 | 最新の薬剤情報や論文データ、診療報酬など。 医療の質や自院の収益性向上のために必要です。 |
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医療機関情報 | 近隣医療機関の専門性など。 病診・診診連携時の紹介先選定などのために必要です。 ※所縁のないエリアでの開業の場合は、紹介先選定時のミスマッチを防ぐためにも重要です。 |
どういった入手方法がある?
古典的な手法でいえば、製薬メーカー(MR)や医薬品卸(MS)との面会がありますが、近年は営業スタイルの変化もあり、その機会が減少しています。そのため、自発的に情報を収集するための多角的な手段を持つことが肝要です。
例えば、地域医療ネットワークの活用や、web講演会への参加など、オンラインリソースや専門的なツールを使用することも有効です。また、近年は情報収集に適したツールも充実してきているため、以下に一例をご紹介します。
ツール①ドクシル
『医師同士が知り合い、つながることで、最適な医療の提供を目指す医師専用サービス』
医師専用のFacebookのようなツールで、医師間のネットワーク形成を促進します。
得意分野や治療方法、ミスマッチ疾患などのプロフィールが共有され、メッセージ機能などで専門医との連携が可能です。
ツール②Mydodes
『医師とMS/MRをつなぐツール』
医療関係者向けのLINEのようなツールで、営業担当者とのやり取りが手軽にできます。
資材ダウンロード、オンライン面談予約、web講演会参加などの機能があり、必要な情報を効率的に入手できます。
まとめ
開業後の情報収集は医院経営の成功に欠かせない要素です。最新の医療情報・地域医療機関情報を効率よく収集し、適切な連携を図ることで医療の質を高めましょう。
ティーエスアルフレッサでは、医療DXに繋がるソリューションやツールのご紹介も行っております。
ぜひお気軽にご相談ください。